坂本和也さんが語る「ホテルの仕事」のやりがいとは

ホテルマンとして、一期一会は当たり前、

その先の+αのおもてなしを心がけています

毎日、さまざまなお客様との出逢いが仕事の楽しさに

―ホテルで働きたいと思うようになったのはいつからですか。

 

中学、高校生の頃、保育園や老人ホームでのボランティア経験から、担任の先生に「人と接し、サービスをする仕事が向いているのではないか、ホテルの仕事はどうか」と勧められました。家族旅行などで行ったホテルを見て、興味を持ち、専門学校へ進みました。

 

―ホテルの仕事の魅力は何ですか。

 

いらっしゃるお客様がさまざまで、毎日が色々な刺激を受ける楽しさです。ここのホテルメトロポリタン エドモントは飯田橋という東京の中心にあるため、お客様は平日ビジネスマン中心ですが、週末や夏休みなどは徒歩で行ける東京ドームの野球観戦や日本武道館へライブに行かれる方、また、東京ディズニーリゾートへの直行バスがあることからご家族連れなどさまざまなお客様にご利用いただいています。交通の便が良いことから東京の観光の拠点として、海外のお客様もここ数年増加しています。

お客様に名前を覚えていただけることが大きなやりがいに

―どんな時にやりがいを感じますか?

 

ホテルで働いていて一番うれしかったのは、家族連れでいらしたお子さんから似顔絵付きで「坂本さん、ありがとう」というお手紙をいただいた時です。私たちホテルスタッフがお客様のお名前を覚えるのは当たり前ですが、お客様からお名前を覚えていただき、「また来たよ。」などお声を掛けていただけるのは本当にこの仕事をやっていてよかったなと感じます。
また、台風などの天災の時、予定変更やキャンセルなどでフロントが立て込んでしまったときなど、お客様に安心していただくために、スタッフ同士の連携で乗り切れたときはとても充実感を覚えました。

 

―ホテルマンとして心がけていることは何ですか。

 

よくホテルでは、「一期一会のおもてなし」と言いますが、私はそれだけではダメだと思っています。お客様にリピートしていただくためは、一期一会のその先のサービス、プラスαのおもてなしができるよう心がけています。

 

―専門学校で学んだこと、得たものは何ですか。

 

まず、おもてなしの心、接客の言葉遣いや対応の仕方、正しいお辞儀の仕方など大変勉強になりました。また、料飲やレストラン実習などを体験し、実際、急きょヘルプでレストランの仕事を任せられた際、スムーズに対応することができました。
勉強面ではありませんが、専門学校時代の友人は同じ目的をもって学び、同業で働いているため、現在もとても仲良く、刺激し合える親友です。

「聞く力」「気付く力」を意識して身につける

―他にホテルマンとして必要な技術や心がけを教えてください。

 

ホテルの仕事自体は、自然と覚えていくものですが、お客様の声に耳を傾ける「聞く力」と些細な仕草に「気付く力」は自分で意識しないと身につかないと先輩から教わり、後輩にも伝えています。それが、ワンランク上のサービスにつながると思います。
また、私は休日に、友人や後輩といろいろなホテルを見に行くようにしています。自分のホテル以外を見学することで、ホテルの雰囲気、スタッフの対応さまざまなことが勉強になります。将来、ホテルで働きたいと考えている方は、是非とも多くのホテルに足を運んでください。シティホテル、リゾートホテル、ビジネスホテル、また旅館など自分に向いているホテルを見極めることができるからです。

ホテルマンをめざす高校生へのメッセージ

 

感謝の心がやりがいになるとても素敵な仕事

ホテルの仕事は見た目は華やかですが、時には精神面、肉体面で辛い部分もあります。でも、接客という仕事はお客様の何気ない感謝の言葉でその辛さは、感動に変わります。お客様への感謝の気持ちとお客様からの感謝を受けとめる気持ちを持てることで、やりがいを感じることができる仕事です。

ホテルメトロポリタン エドモント
フロントオフィス課
坂本 和也さん

 

2006年、埼玉県立深谷第一高等学校卒業。2009年駿台トラベル&ホテル専門学校卒業。
2010年ホテルメトロポリタン エドモント入社、3年間ベルスタッフを経てフロント勤務に。現在に至る。