他業界から夢みた動物業界へ!?深澤大輝さんの仕事とは
思わぬチャンスを掴み動物業界へ
幼い頃からの夢を「フクロウのお庭」で実現!
アニマルカフェを新規事業として提案
―体験型フクロウテーマパーク「フクロウのお庭」誕生までの道のりは?
いつか動物業界で起業・独立したい、という夢があったので、資金を貯めるために動物と全く関係のない会社に就職しました。初任給で念願の鷹を飼い始め、休日に調教を楽しむ反面、資金はなかなか貯まりませんでした。そんな時、社員総会で新規事業のアイデアを社員から募る場面があり、常々思い描いていたアニマルカフェの案を出しました。反応は上々で、日々の仕事と並行しながら市場調査を重ね、プレゼンの準備や企画書作りの毎日が続きました。
事業案は無事採用され、責任者としてスタートを切りました。それからは20羽近いフクロウや鷹との共同生活が始まります。人に慣れさせるまで、通常は3ヶ月程度必要ですが、開店まではたった2ヶ月しかありません。自宅に連れて帰り一緒に生活することで、フクロウ達との信頼関係を築くことに努めました。愛してやまないフクロウや鷹との生活とはいえ、この時はさすがに参りましたね。オープンしてからは、「同僚たちの頑張りを背負っている」という責任をしっかり受け止め、利益を出し、事業拡大を目指したいと思うようになりました。
高校進学から歩み始めた動物業界への道
―動物の道に進むきっかけは?
小さな頃から犬やハムスター、鳥などに囲まれて暮らしていました。その頃から猛獣や猛禽類に憧れる動物好きの子どもでしたね。ペットや動物のクラスがある高校に入学し、当初は飼育員を目指して専門学校へ進みました。
進学した専門学校は、猛獣から小動物まで、動物園のように様々な動物がいる学校でした。動物の専攻を選択する際、猛獣と悩みながらも学園祭で「バードショー」が出来る猛禽類を選んだのが今の仕事への第一歩と言えます。猛禽類と関わるなかで、飼育員でなく自分で動物系の仕事を持ちたい、と気持ちの変化がありました。
学生生活を通して身につけた事は多岐にわたります。例えば、「動物を怒ってはいけない、ペットの失敗は飼い主の責任」といった基本的な動物との接し方から、礼節やマナー、きれいな字の書き方まで、幅広く学びました。直接動物と関係ない事でも、動物業界で役立つことはたくさんあります。
当時は厳しいと感じることも多かったですが、動物の飼育などを仕事とする責任感が身についたと今は思います。
フクロウのお庭~owl‘s garden~
店長
深澤 大輝さん
1993年生まれ。東京都立園芸高等学校で動物について学び、さらに東京動物専門学校に進学し、猛禽類を専攻。2016年に株式会社GINNANの新事業の責任者として「フクロウのお庭」をオープン。現在は店長として店舗運営全般に携わる。