ファッションと野球の高校時代を過ごした齋藤将吾さん
最先端の商品を発信するバイヤー職
チームプレーを通して成長できる仕事です
百貨店の仕事はチームワークが鍵
―どんなお仕事をされているのですか?
現在は伊勢丹新宿本店メンズ館の紳士靴のアシスタントバイヤーとして、主に催事を担当しています。バイヤーの仕事は、新たな商品やブランドを買付けすることや、お客さまの声を基に、独自の商品を品揃えすることが中心となります。アシスタントバイヤーは、バイヤーが買付けてきた商品のプロモーションなどを通し、販売前の土台作りを行います。
この仕事の醍醐味は、いち早く新たな商品を手に取る事が出来る点ですね。その魅力をどうやってお客様に伝えるか、より効果的に伝えられるよう、いつも試行錯誤しながら進めています。私が担当している催事は、計画、実行から結果が出るまでのスパンが短く、すぐに検証・改善が出来るので、多くを学べる環境です。
バイヤーの仕事もチームで動いているので、バイヤー・アシスタントバイヤー・店頭のスタイリストのチームワークが最も大切です。以前は、メンズ館の革小物や鞄の販売に長く携わっていました。どちらの仕事もそれぞれ魅力的でしたが、いずれにしてもチームでお客さまに感動して頂ける様に行う仕事ですので、チームワークが重要であることには変わりはありません。紳士靴を担当するようになってからは、靴の奥深さを実感し、デザインや素材、履き心地など日々勉強中です。
野球少年から、ファションの道へ
―どうしてファッション業界に進まれたのですか?どんなきっかけがあったのでしょうか?
高校時代は野球部に所属し、スポーツに熱中する日々でした。スポーツを通じて身につけたチームワークは今も役立っています。また、ファッションに目覚めはじめたのも高校生の頃ですね。そんな自分を見て、母や友人たちにファッション系の専門学校をすすめられ、それがきっかけとなり東京服飾専門学校に進学を決めました。母もファッション系の専門学校出身で、家のミシンで色々と作業をしていたのが当たり前の環境で育ったことも影響しているかも知れません。
受け手から発信者に
―専門学校で学んだことや、今後の目標を教えて下さい。
専門学校では、ファッションビジネス科を選択し、ファッションの川上から川下を学びました。入学当初はセレクトショップへの就職を目指していましたが、先進的な取り組みをしているメンズ館に魅力を感じ、百貨店に興味を持つようになりました。伊勢丹は有名ブランドはもちろんのこと、当時の百貨店のなかでいち早く流行の最先端が集まり、店内の装飾なども斬新で、とても輝いて見えました。いまは発信する側となり、当時感じた気持ちをお客様にも感じていただけるような商品を揃えられるよう、感性を磨き、日々努力していきたいと思っています。
株式会社 三越伊勢丹
伊勢丹新宿本店メンズ館 紳士靴 アシスタントバイヤー
齋藤 将吾さん
1988年千葉県生まれ。東京服飾専門学校を卒業し、2009年株式会社三越伊勢丹に入社。伊勢丹新宿本店のメンズ館にて紳士革小物・鞄の販売を担当後、2017年4月より紳士靴のアシスタントバイヤーとして活躍中。