理容師と美容師の国家資格のWライセンスが取得しやすくなる!

2016年12月15日、厚生労働省は理容師・美容師どちらかの資格を持っている場合、もう一方の資格を取得しやすくする、という報告をまとめました。厚生労働省の有識者委員会による「理容師・美容師の養成のあり方に関する討論会」で養成施設の教育課程や国家試験の見直しが行われ、早ければ2018年度から実施される予定です。

資格取得まで、具体的にどんな変化があるの?

 大きな変化として、修業期間の短縮が挙げられます。以前より重複科目の免除は認められていましたが、修業期間が定められていることにより資格取得までの時間は短縮されることはありませんでした。しかし、どちらか一方の資格を所持している場合、履修科目を従来の2010時間から1020時間に減らし、修業時間(昼間過程2年、夜間課程2~2.5年、通信課程3年)を約半分の期間に短縮するとしています。

また、国家試験についても、筆記試験は技術理論のみとなります。

働き方などについて考えられる変化は?

 2015年に理容師法・美容師法の規制緩和策が決定され、2016年度より「全ての従業員が両方の資格を持っている店に限り、理容師と美容師が一緒に働くことが可能」になりました。これまで両資格を取得することのメリットはほとんどなく、両資格取得者は約1万2千人ほどに留まっていました。しかし、この規制緩和により、店舗で提供できるサービスに幅が生まれ、両方の資格を持つ理容師・美容師の需要の高まりが予想されています。

例えば、理容師のみ行う事ができる「シェービング」と、美容師資格が必須の「まつ毛エクステンション」の施術が同じ店舗で提供することが可能になります。